武田薬品、M&Aより財務強化

武田薬品工業は2014年3月期末にも手元資金が有利子負債を上回る見通しだ。約3年ぶりの「実質無借金」となる。業績の回復で手元資金が積み上がり、有利子負債の圧縮も進めて財務を健全化。大型M&A(合併・買収)を含めた将来の成長投資に機動的に対応しやすくする。
(日本経済新聞2014年2月19日15ページ )

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「フランソワ・ロジェ最高財務責任者(CFO)が明らかにした。武田は1990年代後半から実質無借金経営だったが、11年にスイス・ナイコメッドの買収資金約1兆円のうち6000億円を借り入れ、有利子負債から手元資金額を引いた純有利子負債がプラスになっていた。」(前掲紙)

ロジェCFOは2016年3月期までに手元資金を4000億円程度まで積み上げることを明言しており、それまでは大規模なM&Aは行わないということです。

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