ワッツアップ、フェイスブックが190億ドルで買収

創立してわずか5年目のネットベンチャーに、十分ソニーを買収できるほどの値打ちが付いた。フェイスブックが総額190億ドルで買収を決めた対話アプリのワッツアップだ。当のフェイスブックを含めて、シリコンバレーにはベンチャー企業のシンデレラ物語には事欠かないが、この速さと規模には度肝を抜かれる。
(日経ヴェリタス2014年3月2日61ページ モヤモヤ経済学西岡幸一専修大学教授 )

【CFOならこう読む】

「ワッツアップの従業員も莫大な恩恵を受ける。55人の従業員と経営陣に対してフェイスブックの株式で30億ドルが支払われる。単純平均で1人5千万ドルをくだらない。」(前掲紙)

190億ドルの内訳は、普通株式120億ドル、制限付き株式30億ドル、現金40億ドルということです。
米国では、現金を一定程度混ぜても税制適格となる場合があります。

日本のように、現金を少しでも混ぜれば非適格となるのに比べると、スキームの柔軟性が高いですね。

西岡教授は、本件をバブルの兆しとして取り上げていますが、私は、それより、本件の出口がM&Aであることを単純にうらやましく思います。

出口がIPOではなくM&Aであるシンデレラストーリーが日本でも生まれて欲しい、と強く感じます。
それが次の日本を代表するベンチャー企業を生み出すことにつながると、私は思うのです。

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