海外子会社の配当最大

日本企業が海外で稼いだ利益を国内に戻して使い始めた。2013年は配当や利子として国内に戻したお金が、前の年より7割多い3・5兆円と過去最大になった。セイコーエプソンやアステラス製薬は一部を株主配当や国内での研究開発投資に回した。円安が進んで外貨を円に替えると有利になったほか、海外から利益を戻しやすくする税制改正も後押しした。
(日本経済新聞2014年3月4日1ページ )

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「国際収支統計などによると、13年に国内の親会社が海外子会社から配当や利子として受け取った額は、68%増の3兆5200億円。海外で稼いだ利益のうち国内に戻した比率も12年の50%から66%に上がった。」(前掲紙)

ペッキング・オーダー理論によれば、必要資金は①内部留保、②負債、③増資の順で手当するとされています。
海外子会社の内部留保を配当として国内に戻して使うというのも①の段階ですね。
とするとこの動きが一巡したあとに、企業は借入による資金調達に向かうことになります。

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