経産省、中小企業向け金融の再構築を目指す

経済産業省は地域金融機関が地域の中小企業の経営指導と融資に一体的に取り組むよう促す施策を検討する。政府による100%保証など緊急避難的な中小企業向け金融の再構築をめざす。中小企業政策審議会(経産省の諮問機関)に16日新設する「企業力向上部会」で議論し、年内にも結論をまとめる。
(日本経済新聞2011年6月16日4面)

【CFOならこう読む】

「金融庁や会計関連団体と協力し、中小企業向けの簡易な会計ルールの導入も検討する。中小企業の財務情報の透明性を高め、金融機関が自らの判断で融資を検討しやすい環境を整える」
(前掲紙)

そもそも未監査の財務諸表なんて信用できません。

会計士を有効利用するためにも、中小企業向けの会計ルールに基づき、財務諸表が適正に作成されていることについて監査を受けることを義務付けるようにすれば良いでしょう。そのためには、中小企業向け監査基準の整備も必要ですね。

監査報酬のレベル感としては数十万円といったところでしょうから、1~2日で監査を終わらせる必要があります。そう考えるとたいしたことはできないかも知れませんが、借入を売上として計上するような未監査の中小企業もあることを考えると、一定の効果はあると思います。

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