「アジアで上場」拡大
日本企業が香港や韓国など、アジアの証券取引所に上場する動きが目立ってきた。2010年はゼロだったが、2011年は5社前後が上場する見通しだ。高い経済成長が見込める国・地域で知名度や信用力を高め、アジア全域で事業を展開しやすくする狙いがある。
(日本経済新聞2011年7月13日4面)
【CFOならこう読む】
最近、アジア市場で上場した主な企業は次の通りです。
エルピーダメモリ | 2月台湾証券取引所上場 | 120億円調達 |
SBI ホールディングス | 4月香港証券取引所上場 | 160億円調達 |
インターネット関連企業のパワーテクノロジー | 8月コスダック上場 | 7~8億円調達 |
「企業が上場市場としてアジアに目を向けるのは、製品やサービスの市場としての魅力が高まったからだ。上場すれば消費者や取引先の間で、知名度や信用力が高まり、事業を円滑に進めやすくなるとみている」(前掲紙)
例えば、SBIホールディングスは、資金使途について次の開示を行っています。
「今回の本件原株募集及び本件第三者割当増資の手取概算額合計上限1,490,400,000香港ドル(約16,281,000,000円)について、国内外の有望な企業への直接投資及びアジアを中心とした成長力のある新興国においてパートナーと共同設立したファンド並びに国内ファンドへの自己投資資金として7,000,000,000円、残額をインターネットを主要チャネルとした金融子会社(関連する事業子会社を含む。)及び海外金融機関への出資又は融資等(子会社を通じた出資又は融資等を含む。)に平成26年3月期までに全額充当する予定です。」
2011年4月8日「HDR(香港預託証券)の発行条件等の決定に関するお知らせ」SBIホールディングス