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世界と戦うー味の素

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味の素が資本効率向上に向け、事業の再構築を急いでいる。5月に入り子会社のカルピス売却、2013年3月期の連結純利益予想を上回る500億円の自社株買いを相次いで決めた。意識するのが営業利益率、ROEで10%を超え、効率性に勝るネスレなど世界の競争相手。世界で戦うためにいま何がひつようか。伊藤雅俊社長に聞いた。
(日本経済新聞2012年5月22日15面)

【CFOならこう読む】

伊藤社長「世界的に強みのある調味料やアミノ酸を活用した先端バイオ分野に経営資源を集中し、成長を加速する狙いだ。欧米企業は事業の成長だけでなく、利益率や資本効率を意識して企業価値を高め、M&Aに備えている。世界で戦うには、これまでの日本企業の基準に満足せず、ある程度、欧米企業と同じ構造にしないといけない。自社株買いもキャッシュの水準や、成長投資との見合いを考えながら、今後も機動的に実施していく。」(前掲紙)

味の素は前期6.9%のROEを、2017年3月期に10%以上に引き上げる。

「ネスレの2011年12月期の株主還元額(配当と自社株買いの合計)は107億スイスフラン(約9000億円)と純利益(94億スイスフラン)を上回る。利益を増やすだけでなく、自己資本を圧縮することでROEを17%に高めている」
(日経ヴェリタス2012年5月20日2面)

サブプライム後、レバレッジは悪といった空気であったのが、少し変わってきたようです。ROEに焦点が当たってくると、CFOの仕事はいろいろと増えてきます。

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