米国、IFRS適用の判断先送り

SECは米国企業へのIFRSの適用についての判断を先送りした。IFRSを使う欧州と米国の間では世界の会計基準づくりを巡る主導権争いがあり、米国内の慎重論に配慮したとみられる。
(日本経済新聞2012年7月18日9面)

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「SECが前週末、IFRSを巡る最終報告書を公表した。欧米の間で進めてきたIFRSと現行の米基準の共通化作業は評価しながらも、米国がIFRSを適用するかどうかの勧告は見送った。報告書は「米投資家は早期適用を認めるべきではないとの見解で一致している」と米国内の慎重論にふれ、仮に導入する場合でも国際基準のルール作りには米国が直接関与すべきだと指摘した」(前掲紙)

最終判断は2013年以降にずれ込む見通しです。

日本は、米国の判断を待って方向性を決めることになっているので、当面大きな動きはないものと思われます。

【リンク】

「Work Plan for the Consideration of Incorporating International Financial Reporting Standards into the Financial Reporting System for U.S. Issuers Final Staff Report」UNITED STATES SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION [PDF]