日本取引所、世界で11番目

東京証券取引所グループによる大阪証券取引所のTOBが成立した。この結果、2001年11月の東証の株式会社化以来、念願だった東証株の上場が、ややかたちを変えてではあるが、来年1月にようやく実現する。ただ、2004年4月から上場している大証の株価をもとに計算すると、世界の取引所に比べてやや割高感もある。投資家や証券会社の利益にも配慮しつつ、取引所ビジネスとして収益力をどう高めるかが課題だ。
(日経ヴェリタス2012年8月26日67面)

【CFOならこう読む】

「24日終値に日本取引所の発行済株式数を掛け合わせると、2018億円。これが同取引所の時価総額の目安だ。表のように、商品取引所を含む世界の取引所のなかでは11番目。」
(前掲紙)

世界の取引所の時価総額は次のとおりです。

香港やシンガポールに遠く及ばないのが現状です。

日本取引所のCEOに就任予定の大証の米田社長は23日、「大証と東証の全社員が一丸となり『アジア・ナンバーワン』の取引所を目指していかなければ、経営統合の意味はない」とコメントしましたが、もとより全社一丸となれば『アジア・ナンバーワン』になれるわけはありません。香港やシンガポールのようにカネが集まるようなインフラ整備と徹底した規制緩和を国を挙げて行う必要があります。

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