森精機、独ギルデマイスターと合併目指す

国内工作機械大手、森精機製作所の森雅彦社長は21日、日本経済新聞の取材に応じ、資本・業務提携先の欧州工作機械最大手、独ギルデマイスターと「2020年までに合併したい」との考えを明らかにした。両社の売上高規模は森精機が1500億円(13年3月期予想)、ギルデが2500億円(12年12月期)。提携効果の浸透により「20年までに両社合計の売上高で5000億円への拡大を目指す」(森社長)という。
(日本経済新聞2013年3月22日9ページ)

【CFOならこう読む】

「森精機製作所は21日、欧州工作機械最大手の独ギルデマイスターと株式の持ち合いを拡充すると発表した。今年8~9月をめどに、森精機がギルデ株の保有比率を4・2ポイント引き上げ24・9%とする。」(日本経済新聞夕刊2013年3月21日3ページ)

独ギルデマイスターとの株式持ち合いの拡充の内容は次の通りです。

「資本関係の強化に関しては、当社はギルデマイスター社の議決権株式の24.9%を限度に持分比率を増加します。一方、ギルデマイスター社は当社株式の10.1%を限度に持分比率を増加させる権利を有します。当社のギルデマイスター社の株式取得に関しては、まず、ギルデマイスター社の第三者割当増資に対し、当社子会社の株式を対価とする現物出資によりギルデマイスター社の株式を議決権比率で24.9%を限度として高める予定です。その後、ギルデマイスター社は発行株式数に対し一定規模の株主割当を予定しており、当社はそれに応募し、ギルデマイスター社の議決権比率24.9%を維持する予定です。ギルデマイスター社の当社株式の取得株式数、取得方法、取得時期に関しては今のところ決定されたものはございません。」(「ドイツ GILDEMEISTER Aktiengesellschaft との資本・業務提携促進及び商号変更について」

森社長は、「対等の精神で合併後の本社は日本、ドイツのそれぞれに置く体制を想定」しているとのことです。

これを日本法とドイツ法を前提に、かつ上場を維持する形で、どのように実現するかあれこれ考えてみるのも楽しいかも。

【リンク】

2013年3月21日「ドイツ GILDEMEISTER Aktiengesellschaft との資本・業務提携促進及び商号変更について」株式会社森精機製作所 [PDF]