サーベラス、西武HDがTOBに反対する意見を表明したことによる見解を公表

西武ホールディングス(HD)に対しTOB(株式公開買い付け)を実施中の米投資会社サーベラスは18日、西武HDがTOBに反対する意見を表明したことに対する見解を公表した。
(日本経済新聞2013年4月18日9ページ)

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「株式買い増しは「子会社化を目的としない」と従来の主張を繰り返した。そのうえで、西武HDが一定の時間をかけて今の内部統制を改革しない限り、「株式上場は達成し得ない」との認識を示した。」(前掲紙)

内部統制の問題というより、企業統治(コーポレートガバナンス)の問題です。現西武は、堤家という大株主の支配から脱却する形で誕生しています。したがってもともとコーポレートガバナンスの核を欠いているのです。サーベラスは、この統治構造の歪みを抱えたまま上場するのを良しとしないと主張しているのです。この点については、先週の週間文春に掲載された、堤清二氏の手記、「サーベラスより悪いのはあの男だ!」でも同様の主張がなされています(但し、堤氏は西武ライオンズの売却や不採算路線の廃線には絶対反対の立場)。

「あの男」とは後藤社長のことを言っています。

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