【資本政策詳解】SHO-BI

SHO-BIの株式上場の概要は次の通りです。

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SHO-BIは、1949年設立、化粧雑貨、服飾雑貨およびキャラクター雑貨などの商品の小売業者、卸売業者などへの販売を行っている会社です。

公募価格は380円、2009年9月期見込みEPSが42.20円なのでPER9.0倍という水準での株式公開となりました。

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SHO-BIの主な資本政策は (表2)の通りです。

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2006年7月にツバキ・ピオニ及び東京粧美堂を合併しています。合併比率は1:1:1ですが、このときの合併比率の根拠等が開示されていないので、これが適当であったのかどうか判断できません。

東京粧美堂は寺田社長が設立した会社ということなので、合併比率を適当にいじることで、SHO-BIに対する寺田氏の持株比率はいかようにも操作することが可能です。その辺は審査の対象になっているし、おかしなことは行われていないとは思いますが、もう少し詳細な開示が欲しいところです。

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寺田一郎社長、寺田一族の資産管理会社、寺田正秀専務(社長の長男)、及び寺田久子氏(社長の配偶者)で70%超の持株比率を上場後も確保する資本政策になっています。僕の言う典型的な相続銘柄です。従業員のインセンティブは現物株によっているようで、ストックオプションは発行していません。

とにもかくにもJASDAQらしいIPOと言えます。

【リンク】

平成21年8月「新株発行並びに株式売出届出目論見書」SHO-BI株式会社[PDF]