新規上場企業の資金調達額91%減

4-9月リスク回避を反映

新規上場企業の株式市場を通じた資金調達が急減している。今年度上半期(4-9月)に国内株式市場に新規上場した企業が公募増資で調達した資金は67億円と前年同期比91%減った。米国発の金融不安による信用収縮で安全志向を強めた投資家が、リスクの高いベンチャー投資を敬遠している。新興企業の事業停滞は産業界の活力低下につながりかねない。
(日本経済新聞 2008年10月2日 14面)

【CFOならこう読む】

記事によると、

「4-9月の新規上場企業は11社で、前年同期のほぼ5分の1に減った。全11社が東証マザーズやジャスダックなど新興市場への上場だ。上場時の公募増資による1社当たり調達額は平均6億1千6百万円と6割減った。ピークだった2005年の2割強の低水準だ。調達額で最大はFXプライムの13億円超。10億円を超えたのは3社(前年同期比16社)にとどまった。」

とのこと。

比較のため、新規上場会社の過去3年の状況はどうであったか、少し調べてみました(但し私の持っているデータは年(1月ー12月)データなので、上の記事の年度データとは異なります)。

傾向としては、昨年まではジャスダックの凋落が目立っていましたが、今年はマザーズも酷い状況になっているということが言えそうです。

【リンク】

なし