資本政策詳解-トライステージ
【CFOならこう読む】
トライステージは2006年3月設立の創業3年目の会社です。公募価額4000円、2009年2月期予想EPSが298.21円なのでPER13.4倍の水準での株式公開となっています。
創業時からVCであるグローバルブレインの出資を受けているところが特徴的です。1期目の期末日までにVC、従業員等に対する第三者割当増資及びストックオプションの付与を終えており、絵に描いたような破綻のない資本政策になっています。
全員が代表取締役を務める創業者3名が、創業以来ずっと等分の持分を有しています。IPO時に同じ株数の売出を行うことで、各自2億円相当のキャピタルゲインを得ることになります。
IPO後も、3人合計で60%を超える持分を有し、3人の関係に変化がなければ安定した経営を維持できる資本政策になっています。
従業員持株会は設立しておらず、従業員へのインセンティブは現株とストックオプションによっています。