2011年のIPOは30社

IPOは市場の活気を測るバロメーターだ。2006年に180社を超えた新規上場はリーマンショック後の2009年、19社に激減。2010年に22社と4年ぶりに増加に転じたものの、初値が公募・売出価格を割り込んだのは9銘柄に上り、新規上場銘柄への関心はなかなか高まらない。
(日経ヴェリタス2011年6月14日4面)

【CFOならこう読む】

「トムソン・ロイターによると、2010年のIPO社数は中国(香港含む)が前年比2.5倍の479社で世界一。2位は米国、3位は韓国で日本は10位に沈んだ」(前掲紙)

昨日、プラダが香港市場で上場し、最大2100億円調達するとのニュースが飛び込んできました。

「同社は12日午後、香港の記者向けにミラノと通信回線を結んで記者会見した。パトリツィオ・ベルテリ最高経営責任者(CEO)は「香港で上場するという我々の判断は、我々がアジア市場をどのように見ているかを示している」と語り、香港上場がアジア重視の表れであることを強調した」
(日経電子版2011年6月13日)

何故、プラダを日本市場に呼び込めないのか。市場関係者は香港やシンガポールに勝つために何をすべきかを真剣に考えるべきです。

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