ユーロ安・円高一服

ユーロ安・円高が一服し、為替相場が円安方向になってきた。足元のレートは一時1ユーロ=103円台後半まで戻り、各社が想定していた100円程度より円安で推移している。103円の水準が続けば、欧州の売上規模が大きい主な20社では、2012年度下期の営業利益を計算上、従来の会社予想より400億円近く押し上げる可能性がある。
(日本経済新聞2012年9月19日13面)

【CFOならこう読む】

ユーロ変動の影響が特に大きい10社の、対ユーロ1円の変動が営業利益に与える影響は次の通りです。

欧州危機問題は抜本的な解決にはほど遠く、ユーロの動向は全く不透明です。このため、各企業は円高対策に力を入れています。

「精密ではセイコーエプソンがインクジェットプリンター用のカートリッジで値上げを検討。リコーや富士フイルムホールディングスは外貨建ての部材調達を加速する。他業界でもソニーやコマツなどが値上げを検討するなど、為替動向に左右されにくい収益対質の構築を急いでいる。」(前掲紙)

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