オバマ大統領、資産の大半は米国債
米国のブログ界で、オバマ大統領の個人資産の「運用」について手厳しい発言が相次いだ。発端は大統領夫妻の資産公開。米ホワイトハウス運営のブログに16日掲載された。
(日経ヴェリタス2011年5月29日65面)
【CFOならこう読む】
「2010年の保有資産は合計で280万ドル~1180万ドル(2億3000万円~9億6000万円)。報告書は個別銘柄の保有額を「50万ドル~100万ドルの間」といった幅のある選択肢に印をつける形式なので、全資産の合計額には幅がある」(前掲紙)
米ホワイトハウスのブログには、PDF形式でオバマ大統領の保有資産の内訳が公開されています。
(“Excutive Branch Personnel PUBLIC FINANCIAL DISCLOSURE REPORT” [PDF])
運用資産の大半は米国債で、株式は1割前後。これに対し、ハーバード大学のグレゴリー・マンキュー教授は、「自分は資産の6割が株式と明かした上で、オバマ氏の株保有の少なさは「金融知識をあまりお持ちでないのか、『米経済の未来は暗い』と信じるに足る理由をお持ちなのか、忙しすぎて考える時間がないのか」と痛烈に批判しています。
(GREG MANKIW’S BLOG)
ところで、株式はゼロ、金融資産のほとんどが定期預金であるわが国の首相をマンキュー教授はどのように評価されるでしょうか?