Jフロント、パルコ株をTOB

百貨店の大丸と松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングは、商業ビル大手のパルコの株式をTOBにより追加取得する方針を固めた。持株比率を現在の33.2%から最大65%まで引き上げる。
(日本経済新聞2012年7月5日3面)

【CFOならこう読む】

過去の経緯については、当ブログのエントリー

2010年9月4日「パルコと日本政策投資銀行の提携、森トラスト反対」
2011年3月30日「パルコ委任状争奪の可能性」
2011年4月20日「パルコ、社長退任受け入れ」
2012年2月24日「Jフロントがパルコ買収」 

をご覧下さい。

「Jフロントは近く取締役会を開き、パルコ株のTOB実施を決議する。買付価格は1株1100円前後(4日終値は972円)とみられ、総額では400億円規模になるもよう」(前掲紙)

規定路線通り、このTOBに日本政策投資銀行がCBを普通株に転換した上で応募する方向です。

「CBは普通株に転換すると発行済株式の18.7%に相当する。このため過半の取得は確実とみられる。」(前掲紙)

現在12.3%保有するイオンの出方が注目されます。2月24日のエントリーでも言ったように、私としては対抗TOBに打って出ることを希望します。

政府系金融機関である日本政策投資銀行は、TOBに応募するという方針が決まっている以上より高いTOB価格を付けた方に応募するしかないでしょう。

【リンク】

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