丸山製作所、キャッシュバランス型の確定給付年金を7月1日に導入

丸山製作所は8日、長期金利の利回りによって給付利率が変動する「キャッシュバランス型」の確定給付年金を7月1日に導入すると発表した。
(日本経済新聞2010年6月9日15面)

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丸山製作所は、65歳定年制を段階的に導入することを決定し、これにより増加する総人件費を抑制するために、退職金制度を改定することにしました。

あたらしい退職金制度の概要は次の通りです。

1.、キャッシュバランス類似型の確定給付企業年金へ移行
給付利率については10 年国債の過去5 年平均利回りにより利率を変動させる。ただし給付利率の上限は4.5%、下限は1.5%。退職金制度の約60%を確定給付企業年金に移行し、残りの約40%は一時金支給とする。

2.退職給付水準の変更
現行の退職金・企業年金制度に比べて20%程度給付水準が低下

「60億円強ある退職給付債務は、15億円程度減る見通しだ」(前掲紙)

これについては、会計基準変更時差異の残存費用処理期間5 年と概ね合致させ、平成22年7月から平成27年6月までの5 年間にわたって按分(費用の減少)処理されるとのことです。

【リンク】

2010年6月8日「定年退職年齢の延長と退職金制度、退職年金制度の改定 及び退職給付債務の減少について」株式会社丸山製作所[PDF]