国際石油開発帝石、公募増資で最大5,872億円調達

国際石油開発帝石は8日、公募増資で最大5,872億円を調達すると発表した。国内の事業会社としては今年最大規模の増資となる。同社は豪州沖の液化天然ガス(LNG)開発など、今後7年で総額4兆円に上る巨額投資を計画している。自己資本を増強し、成長投資に備える。
(日本経済新聞2010年7月9日1面)

【CFOならこう読む】

「新株発行による資金調達は、同社が2006年、国際石油開発と帝国石油開発の統合で発足して以来初めて。新たに発行する株式は最大130万株で、現在の発行済株式の55%に相当する。

(中略)

開発投資は12年から本格化。今後、借入金やプロジェクトファイナンスに向けた準備を始める方針で、自己資本を増強しておく必要があった」(前掲紙)

資金調達の必要性は理解できますが、これだけの増資を取締役会限りで決定できてしまう現行法制度は問題があると思います。

今日の新聞3面に最近の主な事業会社の公募増資が掲載されていましたので、に載せておきます。

2009年~2010年、単位億円

東芝 3,174
日立製作所 3,492
全日空 1,416
NEC 1,176
日本郵船 1,106
東レ 1,012
マツダ 932
ヤマハ発動機 742
エルピーダメモリ 601
三井化学 433

【リンク】

2010年7月8日「新株式発行及び株式売出しに関するお知らせ」国際石油開発帝石株式会社[PDF]