高格付け社債、プレミアム低水準続く

社債市場で需給が逼迫した状況が続いている。先行きの不透明感から企業の設備投資意欲が盛り上がらず、金融機関などの余剰資金が社債市場に流入しているためだ。特に高格付け債にその傾向が顕著で、国債に対するスプレッドが縮小した
状態が続いている。

(日本経済新聞2010年10月6日17面)

【CFOならこう読む】

「社債の流通市場でのプレミアムは、R&IがトリプルAを付与する社債(残存4年未満)で平均0.17%(5日時点)。リーマンショック前の2008年8月以来の低い水準が続いている」
(前掲紙)

日銀が昨日ゼロ金利政策に舞い戻ることを決めました。デフレ脱却を謳い文句に、金利を下げ、資産価格を上げるという政策が、市民の視点から見たときに是認されるのか甚だ疑問です。

市場に潤沢に提供された資金が、次の世代のための実物投資に向かうならまだしも、国債と高格付け社債のバブルを生むだけなら実益はないと思います。

CFOとしてはバブルははじけることを前提に資金調達と余資の運用を考えるべきでしょう。

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