ブランド買収の顛末

買収額はアパレルで過去最高の260億円。昨年10月、オンワードホールディングスは日本でもファンが多い独高級衣料ブランド「ジルサンダー」を手に入れた。だが、そのわずか1年後。「黒字化が見えるのは2011年2月期になる」。水野健太郎社長は決算説明会で同ブランドの不振の説明に追われた
(日本経済新聞2009年12月05日13面)

【CFOならこう読む】

20091205

M&Aは、無能な経営者が、仕事をしているふりをするために行われる場合がままあります。そのときに経営者が口にするM&Aの動機は、

規模が必要
時間を買う

の2つです。

こういう動機が聞かれるM&Aは怪しいと思った方が良いでしょう。

「買収の対象となるブランドはピークを過ぎ、テコ入れを必要とするようなケースが多い。だが、日本企業は「消費者に何を訴え、どう革新していくのかノウハウがない」(田中洋教授)

”墓場までの時間を買うM&A哉”

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