SBSホールディングス、信託を利用した従業員持株制度導入

SBSホールディングスは16日、年内をメドに信託の仕組みを使った従業員持株制度を導入すると発表した。5年間の信託期間中に株価が上昇すれば従業員が値上り益を享受できる。福利厚生を拡大して従業員の士気を高めるほか、安定株主を増やす狙いがある。
(日本経済新聞 2010年6月17日 13面)

【CFOならこう読む】

SBSホールディングスの従業員持株制度の仕組みは下図の通りです。

「『従業員持株会信託型 ESOP』の導入に関するお知らせ」より

プレスリリースを見る限り、信託のリスクは会社が留保しており、会社が自己株式を保有しているのと実質的には異なりません。
自己株式では議決権がないのに、信託なら議決権が生じるということであるなら、それはおかしいと思います。

少なくともこの信託は連結対象にすべきでしょう。

【リンク】

2010年6月16日「『従業員持株会信託型 ESOP』の導入に関するお知らせ」SBSホールディングス株式会社[PDF]

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