【資本政策詳解】ソケッツ
ソケッツの株式上場の概要は次の通りです。
ソケッツは、2000年設立、携帯電話向けの組み込みアプリケーション開発や、コンテンツ配信を手掛けている会社です。
具体的には、音楽、映画、書籍、ゲームなどに特化した専門(ジャンル)検索サービスや、女性向け装飾メールの素材提供を中心としたモバイルサービスを提供しています。
公募価格は4400円、2009年3月期見込みEPSが197.30円なのでPER22.30倍という水準での株式公開となりました。初値は8000円と公募価格を上回りました。若干潮目が変わってきたのかもしれません。
ソケッツの主な資本政策は (表2)の通りです。
取引業者であるKDDI、メガチップス、フェイスといった会社の株式を、うまくはめ込んでいるところが特徴的です。
その代わり浦辺社長の持株比率は40%を下回っており、どうしても過半数を確保しなければといったこだわりはないようです。
従業員へのインセンティブは、従業員持株会とストックオプションによっています。
全体に資本政策から会社の素性の悪さのようなものは感じられません。株価の推移も極めてまっとうであり、全く破綻のない資本政策といえます。
これは浦辺社長がジャフコ出身であることを鑑みると当然なのかもしれません。