長期金利急上昇

長期金利が上昇している。政府の追加経済対策で国債の大幅な追加発行が確実となっているためだ。世界的な景気悪化を食い止めるために各国が大規模な財政出動で協調した結果、株価が持ち直していることも要因。ただ金利の急上昇が続けば企業の資金調達や個人の住宅ローン金利が上がって景気を下押しし、財政による景気浮揚効果を減らしかねない。
(日本経済新聞2009年4月10日5面)

【CFOならこう読む)】

「9日の債券市場では、長期金利の指標となる新発十年物国債の利回りが一時1.480%に上昇(債券価格は下落)した。昨年11月中旬以来、約4ヶ月半ぶりの水準で、昨年末時点から0.3%強も上昇した。」
(前掲紙)

20090410

2009年4月10日 日本経済新聞5面より

これを受けて長期プライムレートも上昇しています。

「みずほコーポレート銀行は9日、大企業向け貸出金利の指標となる長期プライムレート(最優遇貸出金利)を現行の年2.25%から0.05%引き上げ、年2.30%にすると発表した。長期金利の上昇に対応し、10日から適用する。」
(NIKKEI NET 2009年4月9日「みずほコーポレート銀、長プラ0.05%上げ 2.30%に」

新生銀行、あおぞら銀行、商工組合中央金庫は9日、大企業向け貸出金利の指標となる長期プライムレート(最優遇貸出金利)を現行の年2.25%から0.05%引き上げ、年2.30%にすると発表した。長期金利の上昇に対応し、10日から適用する。
(NIKKEI NET 2009年4月9日「長期プライムレート、新生銀など0.05%上げ」

長期の資金調達の予定がある会社は少し急いだ方が良いでしょう。

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