イーアクセス、米の低格付け債市場で調達

イーアクセスは米国の低格付け債(ハイイールド債)市場で資金調達を始める。今月中に7年物の米ドル建て社債を5億ドル程度発行する見通し。
長期調達で財務の安定性を高める。米ハイイールド債市場で日本企業が起債するのは珍しい。

(日本経済新聞2011年3月9日15面)

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「社債の利率は8~9%程度、円換算の実質的な資金調達コストは5~6%程度になりそう。投資家の需要次第で一部はユーロ建て調達となる可能性もある。調達資金は既存の銀行借入の返済に充てる」(前掲紙)

長期の為替予約(ドル買い)を取り組む場合、予約レートは直物レートと比べ円高サイドに振れるため、この影響を勘案すると円換算の資金調達コストは、米ドル建ての表面利回りよりも有利になるのです。

イーアクセスの格付けはトリプルB(R&I)ですが、トリプルB格の長期の社債の発行が可能な米国市場を選んだということです。

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