マツダ公募増資、応募額3倍以上

マツダが8日発表した1,442億円(調達額)の公募増資で投資家の応募が3倍以上に達したことが市場で話題になっている。異例の人気の背景には「(資金使途)が前向きな設備投資で構造改革というテーマに反応した投資家も多かった」(国内証券)ことがありそう。
(日本経済新聞2012年3月9日15面)

【CFOならこう読む】

2月22日のエントリー(2012年2月22日「マツダ1700億円調達」)の続報です。

「目をひいたのは海外投資家の応募の多さだ。3,000億円程度と海外投資家への割当分の約8倍。マツダは増資に当たって環境技術開発や新興国進出など、資金使途を明確に提示、投資のしやすさにつながったとの見方がある」(前掲紙)

今回の増資の資金使途をマツダは次のように説明しています。

本来、金融緩和により余ったキャッシュは、価値創造に資する投資に向かうべきものであり、今が、日本企業は資金調達にもっと積極的になるべき時なのかもしれません。

【リンク】

 2012年3月5日「 発行価格及び売出価格等の決定に関するお知らせ 」 マツダ株式会社   [PDF]