テルモ、オリンパスを提訴

テルモは21日、オリンパスに対し、粉飾決算による株価急落で損失を被ったして損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことを明らかにした。
(日本経済新聞2012年8月1日13面)

【CFOならこう読む】

「テルモはオリンパスに2.1%出資しており、株式評価損など計約80億円の損失計上を迫られた。増資を引き受けた際の財務諸表に虚偽記載があったこと
などが提訴の内容という」(前掲紙)

経営統合の提案先を提訴するということ自体、統合提案の本気度を疑う向きもあるかもしれませんが、私はそうは思いません。

ガバナンス上の選択と会社は説明していますが、それ以上に、経営統合の交渉に入ることを前提に、虚偽記載の損害賠償のリスクをオリンパスの株価に極力反映させておきたいという意図
もあるのではないかと推察されます。

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