良い金利上昇?

米長期金利が1.7%台後半と、5月以来約3ヵ月ぶりの水準をつけている。米経済指標の改善が続いていることで米景気への悲観的な見方が薄れ、安全資産である国債が売られリスク資産である株式などに資金が流れているためだ。日米の長期金利は水準こそ異なるものの連動しやすく、日本の長期金利も米金利と時を同じくして上昇に転じている。
(日本経済新聞2012年8月16日5面)

【CFOならこう読む】

右のチャートを見ると、日本の長期金利が上昇しているのがわかります。

「米景気の本格的な回復が鮮明になれば、日本経済の先行きにも好材料だ。日本国債を大量に保有している金融機関などが先行きの景気改善を見込み、金利低下の過程で生じた含み益を確定しようと国債の売却に動けば、日本の長期金利が米金利に伴ってさらに上昇する可能性もある」(前掲紙)

景気回復に基づく緩やかな金利上昇は、「良い金利上昇」であるというのが今日の記事
です。

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