パルコ、内外で出店再開

J・フロントリテイリングの奥田務会長は5日、8月末に買収した商業ビル大手のパルコについて「成長の過程にある」と述べ、国内外で出店を再開する方針を明らかにした。M&Aで得た新しい成長エンジンを武器に「消費者や市場の変化に素早く対応する」。
(日本経済新聞2012年11月6日9面)

【CFOならこう読む】

「奥田会長は「百貨店で収益を確保するには5万~6万平方メートルの売り場が必要。人口100万人以上の都市でしか事業継続は難しい」と指摘。経営権を巡る混乱の影響で2010年3月の福岡市を最後に止まっていたパルコの新規出店を再開し、百貨店の「空白地」の穴埋めを急ぐ考えだ。」
(前掲紙)

過去の経緯については、当ブログのエントリー

2010年9月4日「パルコと日本政策投資銀行の提携、森トラスト反対」
2011年3月30日「パルコ委任状争奪の可能性」 
2011年4月20日「パルコ、社長退任受け入れ 」
2012年2月24日「Jフロントがパルコ買収」 
2012年7月5日「Jフロント、パルコ株をTOB 」

をご覧下さい。

百貨店と異なり、パルコであれば、売り場面積1万平方メートルから出店が可能で、今まで百貨店を出店できなかったところにも出店が可能といいます。

もし、そういうことであるなら、そもそも百貨店とパルコでは事業モデルが異なるということではないでしょうか?両者が統合することで何らかのシナジーを創出するのは困難であるように思います。

【リンク】

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