為替ヘッジのタイミング

円相場 予想変動率が低下 9.5%、7ヵ月半ぶり水準

外国為替市場で円相場が今後、やや落ち着くとの見方が広がっている。先行き1ヵ月後の円・ドル相場の見通しを映す予想変動率(ボラティリティ)は、9%台半ばまで下がり、9%台半ばまで下がり、7ヶ月ぶりの低水準となった。原油価格の下落などでドルが急落するリスクが和らいでいるためだ。
(日本経済新聞 2008年8月9日 17面)

【CFOならこう読む】

記事でいう予想変動率とは、インプライド・ボラティリティのことです。

「インプライド・ボラティリティとは、マーケットで観測されるオプション価格から逆算したボラティリティのことである」
(「ファイナンシャルエンジニアリング」ジョンハル著 金融財政事情研究会)

ボラティリティはリスクの価格を表すので、ボラティリティが高いときに為替リスクヘッジ目的の金融商品を買うと高くつきます。

そういう意味では、そろそろ、ヘッジを厚めにしても良い時期なのかもしれません。

【リンク】

2008年 08月 8日「東京外為市場・15時=ドル再び110円に接近、買いの動き強まる」ロイター