独立財政機関(IFI)

財政問題の深刻さ、解決には歳出削減か増税しかないことは誰でも知っている。真の問題は、政治家が選挙を恐れ、有効な策が取られないことだ。財政運営に中立的な専門家の意見を反映する制度的工夫が考えられる。財政予測や政策の財政的な影響の分析などを担い、海外では実践例もある。
(日経ヴェリタス2014年2月9日51ページ 異見達見 小峰隆夫日本経済研究センター研究顧問 )

【CFOならこう読む】

「独立財政機関に期待する役割としては、つぎのようなことが考えられる。
第1は、マクロ経済、財政予測の提供である。
(中略)
第2は、特定の政策が取られた場合の政策への影響についての分析の提供である。
(中略)
第3は、財政政策に関する種々の提言である。」(前掲稿)

2012 年 2 月、OECD は「独立性のある財政評価機関(IFI: Independent Fiscal Institution、 以下 IFI)に関する諸原則(草案)」を発表しています。また、2013年6月には、「国会に独立将来推計機関の設置を」との超党派議員による提言が行われています。

【リンク】

DRAFT PRINCIPLES FOR INDEPENDENT FISCAL INSTITUTIONS [PDF]