輸出企業の想定為替レート、対ドル為替円高に修正

トヨタ自動車やソニーなど大手輸出企業が収益計画の前提とする「想定為替レート」を円高方向に修正している。今春の年度計画発表時は1ドル=95円が中心 だったが、90円などに変更する企業が出てきた。円高観測がくすぶっているほか、あらかじめ円高を前提に収益計画を立てることで、今後業績が下振れするリスクを減らす狙いもあるようだ。
NIKKEI NET 2009年8月14日

【CFOならこう読む】

「想定為替レートとは企業が業績予想をまとめる際に、前提とする外国為替の水準。主要輸出企業は対ドルや対ユー ロの円相場を公表している。輸出企業が海外の売上を円に転換する際に、銀行に円買い・ドル売り注文を出す基準にもなる輸出企業は想定為替レートを円高方向 に見直すと、一般的に減益要因となる。ただ円高が想定ほど進まなければ、最終的には利益の押し上げにつながる。」(前掲紙)

主な輸出企業の2009年度の想定為替レートは次の通りです。

20090814
注目されるのは対ユーロでは円安が想定されている点です。

「13日の東京市場の終値は1ユーロ=137円と見直し後の水準よりも円安水準だ」(前掲紙)

【リンク】

なし