日本株、平均予想PERの上昇一服

指標面から見た日本株の割高感が薄らいできた。日経平均株価を構成する225銘柄の平均予想PERは9日時点で16.19倍と直近のピークだった1月13日(16.63倍)から0.44ポイント低下し、上昇が一服した。業績の上方修正が相次ぐ一方、株価が高値圏で膠着しているためだ。9日の日経平均は反落し、PERも低下しており、中長期的な相場の下支え要因になるとの見方もある。
(日本経済新聞2011年2月10日17面)

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「トムソン・ロイターによると、米ダウ工業株30種平均の平均予想PERは直近で約15倍、ドイツ株式指数では同14倍。これに対し業績が景気に左右されやすい製造業の比率が高い日本株では昨年4月下旬まで30倍を上回り、PER面では国際的には割高感が強かった」(前掲紙)

世界の主要株価指数のPER

日経平均 16.19倍
米ダウ 15.0
独DAX 14.4
仏CAC 13.6
英FTSE 12.9
中国・上海総合 16.4

(前掲紙(海外指数のトムソン・ロイターのデータ))

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