メイカームーブメント

インターネットがもたらす経済社会の変革を予言したベストセラー「ロングテール」「フリー」の著者、クリス・アンダーソン米ワイアード誌編集長が「新産業革命」を提唱している。今度はネットが「ものづくり」を変えるという。米国で始まった新たなムーブメントの正体を聞いた。
(日本経済新聞2012年11月14日2面)

【CFOならこう読む】

−新たなデジタル革命は、今までと何が違うのか。

インターネットにつながった3Dプリンターやレーザカッターといった卓上サイズのデジタル工作機械を使って、これまで大企業にしかできなかった『ものづくり』が、一般の人々にもできるようになった。装置がなくても製造を請け負う工作スペースにネットで設計図を送れば、自分のデザインを形にしてくれる。
(前掲紙)

このような形で起きる製造業革命をメイカームーブメントと言います。クリス・アンダーソン氏は、このムーブメントによってマス(大量生産)が破壊されるのではなく、マスを
補完することになると言っています。

日本の製造業の未来は、このムーブメントをいかに内側に取り込むか否かにより、大きく変わるものと思います。

米オバマ政権は、今後1000カ所の学校にデジタル工作機械完備の工作室を設置する計画も持っているそうですが、日本も見倣う必要がありそうです。

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