日本国債格下げの可能性と社債への影響

日本国債も格下げされる可能性がある。ムーディーズ・インベスターズ・サービスは5月、「Aa2」(ダブルAに相当)から引き下げ方向で見直すと発表。東日本大震災で日本経済が悪化したのに加え、国内政治の混乱で財政健全化が進みにくいと判断したためだ。ムーディーズは今月中にも格下げに踏み切る可能性がある。
(日本経済新聞2011年8月10日5面)

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「海外の格付け会社が日本国債の格付けを引き下げても「日本企業が発行する社債への影響は限定的」との見方が市場では多い。社債の格付けや国債に対する上乗せ金利は、国の信用力と直接連動しない。国際展開している優良企業などには国を上回る格付けが与えられるケースもある」(前掲紙)

グルーバル経済における国家と企業との関係性は、それ以前に比べどんどん希薄になっているという一つの証左であるように思います。それだけに国家は雇用の確保のためにも、いかに企業を誘致するか知恵を絞る必要があるのです。

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